|
「クリーンロボ・きょうごく」の特徴的なヘッドには、従来の暗渠洗浄装置とは一線を画す機能が詰め込まれています。
先端部にあるのはLEDライトと内視カメラ。作業員(モニターマン)が専用モニターで管内の様子を確認しながら作業を行います。
堆積土の多いところを重点的に洗浄したり、破損個所を発見するのに役立ちます。
ヘッドの後部にある高圧水噴射ノズルは後ろ向きに水を噴出。水圧で管内の堆積土や管壁の付着した土砂を落とし、そのまま水流で洗い流します。 また、水の勢いがそのまま推進力となり自動的に管内を進みます。
噴射ノズルとカメラをつなぐ部分には「クリーンロボ・きょうごく」最大の特徴とも言える「首振り機構」を搭載。
モニターマンの操作に合わせて90度までヘッドが動きます。モニターで入り口を確認しながらヘッドを曲げていけば、
90度曲がりの分岐管にもスムーズに進入し、枝管も検査・洗浄できます。
|
|
|
「クリーンロボ・きょうごく」は作業員による手押しと高圧水を噴射する力で100m以上進むことができます。
さらに補助推進手段を使用すると300m近くまで伸ばすことができ、枝管も含めた暗渠の大部分をカバーします。
補助推進手段には「ワイヤーけん引方式」と「ロッド押し込み方式」の2種類があります。 |
|
|
「クリーンロボ・きょうごく」は発信器を内蔵しており、地上から洗浄ノズルの位置を確認することができます。
GPS測量器を併用すると、測量結果がそのまま暗渠管路図として利用可能。破損個所を発見した際も、正確な位置を記録しておくとピンポイントで工事を行えます。
|
|
|
農地に水分が溜まると水はけが悪くなり、過剰な水分が残ることで農作物の成育に悪影響を与え農作物の成育不良や枯れの原因になります。
そのため水田・畑などの地中に暗渠管を埋めることにより雨などで農地に浸透した過剰な水分を排出することによって、 土中の水分を適正に保ち、農作物の健全な育成を可能にしているのです。
暗渠管は、早いもので4〜5年が経過すると、管壁の目詰まりや管内の土詰まりなどによって排水機能が低下してしまう傾向があります。 排水機能が低下すると、作物に根腐れや規格落ちが生じます。従来までの対処法として暗渠の新設工事が行われますが、この場合、土の掘り返しによって作土が乱れ、
それまでに出来ていた水道(みずみちと称し新設から水道が出来るまで3年くらいかかります)まで壊してしまうばかりでなく作物の育成中は大きな損失をともなうなど
新設の時期は限られています。
そこで、近年管内を洗浄する方法が徐々に行われるようになってきました。 |
|
農業用暗渠排水管を定期的にメンテナンスすることができれば、 暗渠管の長寿命化で農業経営者の経済的負担が軽くなるだけではなく、
暗渠の排水機能が維持されることで農作物の安定した育成が期待できます。
低コストな農地保全を目指し、2001年から産学官の連携により研究開発が進められました。 |
|
|
暗渠管洗浄システム「クリーンロボ・きょうごく」に関する情報を質問形式でまとめてあります。
|
|
|